こんにちは。 やなぎだに歯科です。
道端やお花屋さんでアジサイを見かける季節になりました。
青や紫といった美しい色合いが特徴ですが、あの色は土の「酸度」によって変化するそうです。
人間の場合、「酸」は歯の表面を溶かし、色素沈着やむし歯の原因になってしまいます。
特に食後はお口の中が酸性に傾くため、うがいでゆすぐなどして、口腔環境を整えるのがおすすめです。
さて今回も、前回に引き続き当院のスタッフが作成している院内掲示物について、皆様からのご質問をご紹介します。
Q1.唾液の量が少ないと口内炎になりやすいのですか?
A. なりやすいです。
唾液の量が少ないと、粘膜の保護が行き届かなくなります。
また、唾液は口腔内の最近の増殖を抑える働きがあるので、唾液が少ないと菌は増殖する傾向にあり、口内炎を引き起こす原因となります。
ドライマウスの自覚症状がある人は、特に注意が必要です。
Q2.いちばん大事な歯は、どれですか?
A. どの歯も大事ですが、最も重要な役割を担うのは第一大臼歯です。
第一大臼歯とは前歯から数えて6番目の歯のことで、6歳頃にはえてくるので、6歳臼歯とも呼ばれています。
第一大臼歯は永久歯の中で一番大きいため、噛む力も一番強く働き、噛み合わせの基本となる大切な歯です。噛み合わせは運動能力とも連動しており、歯を9本以上なくしたままにしている人は転倒リスクが高まる事も知られています。
以上、6月の歯っぴ~通信からお送りしました。
また来月もお楽しみに♪
今月の壁面装飾は「梅雨☔️とカエル🐸」です。
ご来院の際はぜひご注目ください!
こんにちは、院長の柳谷です。
6月に入り雨模様が続くこの時期は、
なんとなく気分がすぐれない日も
あるかもしれません。
そんな気だるさから、
普段は当たり前に行っている習慣を
疎かにしてしまうと、
健康状態が悪化するリスクを
招くことがあります。
そのリスクのひとつが「歯石」です。
日々の歯みがきが不十分だと
歯に付着した歯垢(プラーク)が
やがて歯石となり、
色々な害を引き起こします。
中には
「歯石を自分で取り除いている」
という人もいるかもしれませんが、
この行為は効果が無く、
むしろ危険を伴うため注意が必要です!
◆毒性があるのは歯石ではなく、
歯石につく◯◯!
歯石とは、
歯の周囲に溜まった
細菌の塊である歯垢(プラーク)が
だ液に含まれるミネラル成分によって
石のように硬くなり、蓄積したものです。
歯石には大きく分けて、
目に見える黄白色の
「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と、
歯ぐきの下に隠れている、黒っぽい
「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」があります。
この歯石自体に毒性はありませんが、
お口の健康のためには
取り除くことが必須です。
その理由は、
ざらざらした歯石の表面が
細菌の繁殖にはうってつけの環境であり、
この細菌が、歯や歯ぐきに
悪影響を及ぼしてしまうからです。
◆歯石を放置するとこんなことが...!
細菌だらけの歯石を
除去しないまま放置すると、
やがて歯周病が悪化する
原因となります。
歯石の表面の凹凸に入り込んでいる細菌は、
通常の歯みがきでは完全に除去できません。
その結果、歯石がついた周囲の歯ぐきで
炎症が起こって腫れてしまい、
歯と歯ぐきの間のみぞ(歯周ポケット)が深くなります。
この環境下で歯周病菌が増えることで、
歯周病が悪化していきます。
さらに、歯周病菌は
悪臭を伴うガスを放つため、
口臭も強くなってしまいます。
これらを回避するためには、
細菌のすみかとなる歯石を
早めに取り除くことが肝心です。
◆絶対やめた方がいい...
自分で歯石を取る危険性とは?
歯石を早く取ったほうがいい、となると、
「自分で歯石を取ってしまおう!」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、自分で歯石を取ろうとすると
歯や歯ぐきを傷つけることになり、
歯石を全て取ることも不可能です。
また、取り残された歯石に付着した細菌は、
変わらず毒素を出し続けるため、
歯周病や口臭が確実に悪化します。
このように逆効果にしかならないため、
自分で歯石を除去する
メリットはありません。
これらの理由から、
歯石を自分で取ることは絶対に避けましょう。
◆歯石の害、どうしたら食い止められる?
歯石への最善の対処法、
それはズバリ、
「定期的に歯科医院で取ってもらうこと」です。
歯石は一度取った後も、
お口の中のプラークが再び歯石となり、
繰り返し付着してしまいます。
そのため、一般的には
3~6か月に一度のペースで
定期的に歯石取りに通い、
きれいな状態を保つことをおすすめします。
お口の悩みのタネとなる歯石を
歯科医院で安全かつきれいに取り除き、
健康な歯ぐきを維持していきましょう!
当院はご家族皆さまで通っていただける、地域に根差した歯科医院を目指して平成17年に開業しました。当時の甲子園界隈は大手商業施設や住宅地がまさに誕生しようとする最中であり「地域密着型の歯科医院」という私の想いを実現するのに理想的な場所でした。
開業以来、おかげさまで近隣にお住まいの方々を中心に、ご家族皆さまで通える歯科医院としてお子さまからご高齢の方まで多くの患者さまに来院いただいています。これまでの歯科医院のような暗くて怖いイメージをできるだけ排除した「明るく、親しみやすい歯科医院」として、これからも皆さまの歯の健康をお守りいたします。