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2025年6月 4日

 

 

こんにちは。院長の柳谷です。
6月5日は環境問題への取り組みを広げる日、

世界環境デーです。

 

日本では「環境の日」として定められており、
私たちもまずは身近な環境問題から

少しずつでも意識的な取り組みを

心がけたいですね。

 

身の回りの環境と同じく、
お口の環境においても

意識を向けてみてほしいことがあります。

 

それが、舌の位置です。

 

 

 

 

◆舌の正しい位置はどこ?

 

普段、私たちは自分の舌が
どこにあるのかをほとんど意識していません。

 

しかし、舌には
"本来あるべき位置"が存在します。

その位置とは上の前歯の裏側のやや上、

「スポット」と呼ばれるポイントです。

 

舌は何もしていないときに、
先端がこの位置にあるのが

自然な状態とされています。

 

ところが近年は、
舌の先端がこのスポットより低い位置にある

「低位舌(ていいぜつ)」の方が増えています。

 

 

 

低位舌は放置すると、
さまざまな不調やトラブルの

原因になることが知られています。

 

 

 

 

◆舌の位置が呼吸に与える影響

 

低位舌による不調のひとつに挙げられるのが、
呼吸への影響です。

 

人間の呼吸は「鼻呼吸」が正常ですが、
舌が下がっていると口が開きやすくなるため

「口呼吸」になりがちです。

 

「息をするなら鼻でも口でも
どちらでもいいのでは?」


と思われるかもしれませんが、

実は口呼吸にはさまざまな問題があります。

 

口呼吸によって口が乾くと、
だ液の自浄作用が弱まり、

むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。

 

さらに、鼻には細菌やウイルス、
アレルゲンなどをブロックする

「フィルター機能」が備わっていますが、

口呼吸ではこの役割が十分に機能しなくなります。

 

そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症や、
アレルギー症状のリスクが高まる可能性があります。

 

 

 

 

 

◆まだまだある!低位舌のリスク

 

低位舌は呼吸のほかにも、
次のようなリスクが指摘されています。

 

(1)歯並び・かみ合わせの乱れ
低位舌になると、舌が上あごを押し広げる力が

うまく働きません。

そのため、上あごが狭いまま成長してしまい、

歯が並ぶスペースが足りなくなったり、

「受け口」になったりすることがあります。

 

(2)姿勢や全身のバランスの影響
低位舌が原因で口呼吸になると、

空気が通る「気道」も狭くなってしまいます。

そのため、十分な呼吸を確保しようと

無意識に頭を前に傾けたり、

上向きにしたりする姿勢になりやすく、

これが猫背や肩こり、腰痛などの

一因になることがあります。

 

(3)睡眠の質の低下
低位舌の人は舌の筋力がもともと弱いため、

眠っている間に舌がのどの奥のほうへ

下がりやすくなります。

その結果、舌が気道をふさいでしまい、

「いびき」「睡眠時無呼吸症候群」

引き起こすことがあります。

 

 

 

 

 

◆あなたは大丈夫?
 舌の位置のセルフチェック

 

次のような場面で
舌の先端が下の前歯に当たっていたり、

上下の前歯の間に挟まっていたりする場合は、

低位舌の可能性があります。

 

・何かに夢中になっているとき
・普通に口を閉じているとき

・「タ行」の言葉を発音するとき

・食べ物や飲み物を飲み込むとき

 

低位舌は放置すると、
さまざまな不調の原因になるため、

早めの改善が大切です。

 

お心当たりがある場合は、
早めの受診を心がけましょう。

 

 

 

やなぎだに歯科
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TEL:0120-418-356
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やなぎだに歯科 院長 柳谷種彦 やなぎだに歯科
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院長 柳谷種彦

当院はご家族皆さまで通っていただける、地域に根差した歯科医院を目指して平成17年に開業しました。当時の甲子園界隈は大手商業施設や住宅地がまさに誕生しようとする最中であり「地域密着型の歯科医院」という私の想いを実現するのに理想的な場所でした。

開業以来、おかげさまで近隣にお住まいの方々を中心に、ご家族皆さまで通える歯科医院としてお子さまからご高齢の方まで多くの患者さまに来院いただいています。これまでの歯科医院のような暗くて怖いイメージをできるだけ排除した「明るく、親しみやすい歯科医院」として、これからも皆さまの歯の健康をお守りいたします。